第4章 人命救助訓練とヴィラン連合
「クリアして帰ろう」
「おい!! 来てるぞ!!こうなりゃ俺達で犬猫山を救い出すしかねぇ!!」
き、切島くん!!なんていいヤツなんだ。惚れるじゃない。
「でも無理だから逃げてぇぇぇーーー!!」
死柄木が緑谷に攻撃しようとした次の瞬間、死柄木の足が止まった。そして、後ろへと引き返した。
「え? 何?」
目の前の光景に私は目を奪われた。それは真正面からの殴り合い。その風圧で黒霧さんが近づけないくらいの勢いだった。
「…………チートだ」
これは脳無はだめだ。あんな力完全に想定外だもん。
「ヴィランよ。こんな言葉を知っているか?」
そして、オールマイトは最後の拳を振り上げた。
「plus ultra!!」
脳無は吹っ飛び、ガラスが散った。
「さて、ヴィラン。お互いに早く決着をつけたいね。犬猫山少女を返してもらおう」
「………チートが」