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私の敵はヒーロー

第4章 人命救助訓練とヴィラン連合


………確かにオールマイトも来ないこの状況でかつ、残党たちもいない状況では、撤退もやむを得ないか。

ってか、お前は黒霧さんが悪いみたいな言い方してるけど、計画自体が結構お粗末なものだからね!?何のためのスパイだよ!!ばーか!愛する先生にでも怒られてろ!!そして死ね!!3回ほど!!

「ちっ…」

私の心の中の声が聞こえたのか、こちらを向いて舌打ちをする死柄木。しかし、次の瞬間にやりと笑った。私は視界の端に緑谷たち生徒3人が映って、ゾッとした。

「緑谷くん、逃げて!!!!!!」

「犬猫山さん、危ない!!」

それは同時だった。緑谷たちには死柄木が、そして私には先程吹っ飛んだはずの濃霧が襲いかかってきたのだ。死柄木は、本気で緑谷たちを殺そうと…。脳無を死柄木へと飛ばすのは可能。だけど、その後脳無が死柄木の命令で、緑谷たちに危害を加えないとも限らない。…こうしている間にも………。私は指を2回鳴らした。脳無は再び飛んでいった。こちらは大丈夫。でも……緑谷たちが……

「……本っ当にカッコイイぜ」

狙われたのは梅雨ちゃんだった。しかし、梅雨ちゃんは先程の私のように顔は崩れていない。つまり、死柄木の個性が抹消されたのだ。そして、それを抹消したのは……

「イレイザーヘッド」

手足は潰され、鼻も折られ、既にもうボロボロなはずの相澤先生だった。

「くそっ!」

そして、呆然となっていた緑谷が動き始めた。

「脳無」

死柄木がそう呼ぶと、私の横を鋭いスピードで何かが通り抜けていった。緑谷のパンチはそれに当たった。

「…もう少し遠くに飛ばせばよかった」

気づけば、私は走り出していた。ふむ、なぜ私は走ったのだろう?自分でも分からないが、走り出したついでた。緑谷たちを助けようではないか。


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