第13章 ヴィラン連合軍
「そういうこったクソカス連合!」
爆豪が死柄木たちを威嚇する。その顔を見ると、二、三人はぶっ殺して脱出したる!って感じか。さぁ、本格的な戦闘は避けられない。私はどうしようかな。したくないことは嘘でもしたくない。懐柔されたフリをして乗り切る作戦は最初から頭にない…そう言い張る脳筋の才能マン。素直な子だと私は微笑んだ。
「夜蝶!!」
そんな私に爆豪は脳無を指さし叫んだ。……え、まじか。脳無を操れと?
「はよしろやボケ!!!!!!」
私は苦笑いをしながら脳無を私たちの前へとやる。まぁ、爆豪がこちら側へ来いと言うならまだそうしてやりますか。
「……仕方がない。先生、力を貸せ」
「…いい判断だよ死柄木弔」
…ここで先生登場か。ごめん爆豪。早々に裏切るやもしれん。先生が私の名を呼べば、私は1発で寝返る。
「…ではまずは…」
先生の声が聞こえ、その瞬間私は口から黒い液体を吐き出した。…これはっ!?
「邪魔な子を退場させようか」
「夜蝶!!」
おっと、そうきたか。爆豪がこちらへ向かってきているのを眺めながら、私は黒い闇へと落ちていった。