第13章 ヴィラン連合軍
「ここに居る者、事情は違えど、人に、ルールに、ヒーローに縛られ…苦しんだ。君たちならそれを──」
BOOOOM!
さぁ、やってきました!! 反撃のお時間です。私はガッツポーズをした。しかし、腑に落ちないことが1点。
「ねぇ!! 私1人で歩けるってば!!」
私のことをブタだと言っていた爆豪だったが、私を片腕で横抱きにしている。…荷物抱きというやつだ。しかし、私は完全に空気だと言うように、爆豪は威嚇たっぷりで叫んだ。
「…無駄だよ。俺は、『オールマイト』が勝つ姿に憧れた…!誰が何言ってこようが、そこァもう曲がらねえ!」
…ふーん。やっぱ、こいつもそうなのか。ここでも、オールマイトの名が出てくる。私はそーだそーだと隣で合いの手を入れ、結構マジで死柄木に睨まれる。
「………あ、相澤先生」
「あぁ!?」