第13章 ヴィラン連合軍
「……てめぇ…」
え、何私…どうしたらいいの?助けてぇってヒロイン風にしておけばいいの?
「見ての通り、こいつを欲しい輩はここには大勢いてな。誰に渡すか、こいつがどうなるか、全部君にかかっているんだよ?」
死柄木が私の顔を掴み、別の手で私の太腿やら腰やらを触る。あ、無理。私は頭の糸がぷっつーんとなった。演技とかできないくらい、こいつがキモイ。無理。
「…おい、止めっ……」
「触んないでよ!! こんな体の自由を奪っといて、ベタベタベタベタ!! 気持ち悪いったらありゃしない!!!! こんなことしても、氷の心をもつ爆豪くんがヴィランに入りますっていうと思ったか!! このキモ手首男が!!」
「…は?」
もう無理。不愉快極まりないことをされたので、私も仕返ししてやる。お前の計画、台無しにしてやる。先生に怒られる?しったことか!! せいぜい、私をだしに使っことを後悔するんだな!!!!!!
「大体、さっきからヴィランに勧誘してんの、爆豪くんだけじゃん!私を連れてきた意味!? こんな屈辱的な格好させるために連れてきたのか!!だったら、もう満足でしょ!! はーなーしーてぇぇぇぇぇ!!」
バッタバタと見苦しく喚く。ここまで騒いどけば、誰か気づくだろう。ここ、壊れかけてるから壁めちゃめちゃ薄いし。