第3章 学校生活
『 おかえりにゃ』
くったくたになりながら、玄関を開けるとクロシロが出迎えてくれた。
『 どうだったにゃ?たらし野郎とのパーティは?』
流石耳が早いニャンコだ。私はため息をつきながら、荷物を置いた。
『 クソゴミの集団だったよ。でも流石、上流階級。警備は半端じゃなかった。私は新戸のおかげで何も検査されなかったけど』
私は猫語で答えた。誰が聞いているとも限らない。
『収穫はあったのかにゃ? 報告しにゃいとうるさくなる』
「そうだね。気をつける。ご飯にしよ」
『お腹ぺこぺこにゃ』
「別に待たなくていいって言ってるのに」
私が笑うと、クロシロは手をペロペロさせて言った。
『一人のご飯ほど嫌なものはないにゃ』
「そうだね」
どうやら気を使ってくれてるのだろう。私なんかに優しいやつだ。
『 新入りには餌を与えておいたにゃ。今ぐっすりとねてるにゃ』
「そっ。もう怪我も治ってきたし、明日返そうと思う。ありがと」
『 例は明日のご飯で返すにゃ』
「はいはい」