第6章 雄英体育祭
「犬猫山の反撃だァァァァ!!」
私は巨大なセイムを襲わせながら、確実に逃げ場を無くすように散り散りになったセイムたちを爆発させていった。どんどん追い込まれていく爆豪。
「クソがァァァァァァ!!」
威勢を張る爆豪。彼の周りで爆発が増えていく。…何かするつもりなのか…。私は巨大なセイムを3つに分けた。
「何をするつもりだ!?犬猫山! ってか、爆豪、もう無理じゃねかぁ?」
「うっせぇぇぇぇぇぇ!!! っ!?」
私はまず左右のセイムを爆発させた。衝撃で爆豪の体勢が崩れる。その隙に、巨大なセイムを接近させる。
「………これで終わり……っ!?」
だが、指を鳴らす直前で、私の視界に入ってきたのは…真っ青な顔をしながら、私が出てきたゲートから様子を伺う…八木さんの姿。
「死ねぇェェェェェェ!!!」
私が躊躇したほんの一瞬の隙をつき、目の前に爆豪が私に攻撃をしようと飛び出してきた。彼の体はところどころ火傷を負っている。
ドオーーーン!!!
ステージ中を大きな爆発が包みこんだ。