• テキストサイズ

私の敵はヒーロー

第6章 雄英体育祭


「一回戦!成績の割になんだその顔!ヒーロ科!緑谷出久!バーサス、ごめんまだ目立つ活躍なし!普通科!心操人使!」

一回戦が始まった。生徒用の観客席、ここ空いてるよとジェスチャーしてくれている透ちゃんの隣に座る。…普通は、対戦する相手と適度な距離を保つものだが…そこが彼女のいい所なのだろう。ヒーローとして言えば、いかがなものかと思うが。

「心操人使くんかぁ。彼、全然わかんないよねぇ!なんの個性なんだろう??」

三奈ちゃんの言葉に、私は曖昧に笑って誤魔化しながら、試合開始を待つ。

「デクくん…大丈夫かなぁ…」

不安そうなお茶子ちゃんの背を撫でながら、私は緑谷を見た。少し緊張気味だが、気合いは十分のようだ。

「勝利条件は参ったと言わせるか、もしくは場外させること。心操くん、体細いし…緑谷くんなら大丈夫じゃない?」

まぁ、緑谷が彼の個性を知っていれば…の話だけど。
/ 328ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp