第2章 闇に響くレクイエム
「やっと見つけたぞ、ギルティブレイク!!」
まるで蜂の巣からミツバチが溢れるかのように…。
50、より少ないか…。
「貴様らに問う、罪はあるのか?」
「俺達は最強盗賊“クリムゾン”だ!ボスの仇討ちだーーー!!!」
鎌に向かって来る奴に容赦はしない。
ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ!!!
一瞬にして黒いコート、辺りが朱になる。
「一度でこの人数を斬るとは、さすがだな…。」
冷や汗をかいた女は、ミツバチよりも冷静だった。
「済まないが、残り全員は一瞬で消す。」
ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラバン!
「獄炎に染まりし翼龍よ、その力と共に今姿を現さん。ここにいるクリムゾンどもを業火で焼き払え。出でよ、バハムート!」
詠唱が終わると同時に天空より赤き炎。
轟音と共に翼を広げ降臨するのは、裁断龍バハムート。
盗賊は恐怖と絶望の表情を隠せずにいた。