第2章 闇に響くレクイエム
「あんた、ギルティブレイクだな?」
後ろから聞こえてきた女の声。
「あんたを始末しにきた。覚悟しな。」
「お前に罪はあるのか?」
「は?うちはあんたを殺しにきただけだぁぁ!!」
突然、振り下ろされるサーベル。
キーン!!!
金属音。
「これが噂の“死神の鎌”か。」
女にしては、なかなかに重い一撃だが、なんてことない。
「罪のないものは切らない。」
「なら、ここであんたを殺して罪になってやるよぉぉ!!」
少しに後ろに下がる。当たりはしない。
「何故、俺を切ろうとする。」
「親父の、親父の復讐だぁぁ!!」
キーン!!!
暗闇に響く2回目の高音は、合図だった。