第5章 第2戦の幕開け
「黒炎よ、いまこそ蛇を灰と化せ。」
巨大な紋章が浮かび上がると同時に、火柱が立った。
断末魔が炎の中から響く。
「オノレー!!!!」
一生懸命を首を振り回すが、見下ろす神に当たるはずもない。
「セッカクノカラダガ、ケンキュウガ!!」
「何もかも燃えて、本当の死を知れ。」
右手を勢いよく横に振る。
「ギャアアアア!!!」
熱さが増し、蜃気楼がより濃くなる。
暴れる頭が徐々に沈む。神との戦いに勝利したのだ。
剣が光となり弾けた。そして、ゆっくりと地に降りる。
「くっ…。」
やはり、一撃が効いてる。思わず歯を食いしばる。
大きな罪が消せた、その達成感だけでなんとか生きてる心地。
「ザビナ、これで少しは変わったか…。」