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夢にみたヒト

第2章 近侍にしてた彼が


目が覚めると見慣れない天井があった
和風な、木造で…祖父母の家で見られるような造り

『…ここどこだろう。』

「目が覚めたか…気分はどうだ?」
襖が開き姿を現したのは
『…へ?!み、三日月…宗近、?え??ん?コレはどうなって…??』
仕事で疲れすぎたのではと驚きすぎて回らない頭で考える

「はっはっは、そう驚くことでもあるまいな
主が望んだのだぞ?こちらへ来たいと…」
そう言うと彼は歯を見せずに微笑んだ

『ええと…。うん、そうは思ってましたが
まさか、来れるだなんて…まるで夢みた、い…』

ここまで言ってコレは夢なのではないかと疑った

『そう!コレは夢ではないですか?!』

そうでなければいいと思いながら
答えを知るかもわからぬ三日月宗近に問う

「ふっ、俺の主は可笑しな事を聞くものだな…」

そこまで言うと
私の近くにまで寄り座る

「夢な訳なかろう?たった今、主に触っているのは誰だ?」
私の頬に三日月の手が包み込むように触れる

『み、三日月宗近、です…っ』
あまりの2人の近さに恥ずかしくなって俯く

「主は愛らしいな…会えて嬉しいぞ」
そう言うと私の頭にキスをする
『わた、わたしも会えて嬉しいです…っ』
キスにびっくりしたし
恥ずかしいしで顔が真っ赤だろうけど三日月を見て答える

「それはよかった
それでは皆に会いに行こうか
皆主を広間で待っておる」

三日月に手を引かれ部屋を出て、広間までのんびり歩く
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