第3章 想い
小狐丸がずっと私を見つめながら答えを待ってる。
「あるじさま、ずっとここにいるのではないのですか?」
今剣が私の手を握って、眉をハの字にして
なんとも寂しそうに見つめてくる。
他の短剣ちゃん達も寂しそうな顔で見つめてくる。
…ええい!!もう結婚とか仕事とかどうでもいいや!
この子と一緒にいる!!!
この子たちと一緒にいるんだ!!!
少し勢い任せなところもあるが、私は自分の意思で決められるのならずっとここにいると決めた。
『…ずっと、一緒にいるよ!この本丸から離れません』
すると表情がパアッと明るくなり
「わあ!ずっとあるじさまといられるんですね?!
いわとおし!ききましたか?あるじさまがずっとここにいるって!」
岩融の元に走っていった。
めちゃくちゃかわいいな。
「主様、本当によろしいのですか?」
『うん、皆と一緒にいたいもん。自分で決められるんだったら
ずっと一緒にいたいな』
「主様からそのような言葉が聞けて、小狐は嬉しく思います。」