第1章 ハジマリ
Sside
翔「なん、ですか?」
「相葉さんには複数のあざ、そして……
体内、相葉さんの下半身の中から男性の、、液が」
翔「えっ…………」
俺の中に黒いような、灰色のような、よくわからないものが広がり始める。
「その跡が古いものもあることから、何回も被害に遭っていたようです。その被害のせいでストレスを感じ、彼の精神も……………」
翔「………………………」
お医者さんの言ったことは理解した。いや、理解できた。
でも、その事に対して俺はどう思っているのか分からない。自分のことなのに。
驚きすぎてなのかいろいろな感情が混じりすぎてなのか、その両方なのか全く別なのかなんなのか分からない。
ただ、言葉が出なかった。