• テキストサイズ

君の音、僕の音。〜梶裕貴〜

第1章 Episode0 #すべてのはじまり


『わ、私はいいと思います!恋愛って人それぞれだし!誰にも制御できないものってあると思うんです!』

だから、えっと、などと次の言葉を必死に探していると、梶さんが堪えきれなくなったように吹き出した。

「はははははっ、なんですかそれ」

なんですか、とはつまりは結論を求められている?

そう解釈した私は、頭の中をぐるぐると回り続ける思考を断ち切り、答えを導き出した。

『つまりは…………えっと、応援しますっ!!』

初対面の方の恋愛を私がどうこうできるわけがない。応援すらしてもいいのか分からない。それでも、恋愛って自由だから!私は彼を応援する、と決めたのです。

「まず、思考がズレてます」

まさかの、私の思考が異常宣言をされ、がつんと殴られた(ことはないけど)ような鈍い痛いが響く。

直球!
直球すぎます!

「俺とマネージャーはそのままの関係です。貴方が想像しているような関係はひとつもありません。普通に信頼しているだけです」

それを聞いて、顔に熱が上っていくのを感じた。



だって、それじゃあまるで………




「つまり、あなたの勘違いですね」
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp