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俺のコタンは、あなたの腕

第4章 全戦全勝の男




「ふんぬーーーーーー!」
「ウア。あ!アァ!」
「おんなぁあああああ!」
「うぅう!」

女っぽい演技など出来る間もなく、攻め上げられ、抵抗むなしく、突かれまくる。
女には手加減するのだろうか。
俺が男だからこんな激しいのだろうか。
ずんずんずんずん。と揺れる脳みその中で、死んだはずの母親が舞い踊る。

(チタタプ!チタタプ!チタタプ!チタタプ!チタタプ!チタタプ!)

うん。絶妙な音頭感。
この大男の動きとも重なる。
若干白目を剥きそうな視界の中。
ズボンだけを脱いで俺を犯すという、完全に処理のみだったが、暑くなったのか上ももぞもぞと脱ぎ始めた。
俺は着物に身を包んでいるから、ちょいと裾をずらしてふんどし取られて、そのまんま。

「あんざん、いれずみ」
「チンポォオウ!」

この大男も囚人か。
しかし俺の声は全く聞こえていない。
意味不明な言葉を叫びながら、永遠に俺に向かって腰を振り続ける。

いつの間にか意識を失っていたようだ。
あの熊囚人の姿はもうない。
乱れた俺だけが部屋に残されている。

「くっそ。金。」

完全にやり逃げされたと思ったが、枕元にはきちんとそれなりな金額の金が置かれていた。

「なんだい。あの大男。」

粗暴な奴だが、律儀ではあるようだ。
ありがたく金は貰うが、もう二度と客には取りたくない性質の人間だ。
次には全身ケツになっちまう。

「しばらく休業しねェと、尻がいてぇ。」






(ク・セマシテク)

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