第10章 争奪戦~壱~
────さん!
さん!!!
『!?…あぁ、ごめんごめんサタン』
サタンの声に気付く
あ、鎌取りいかないと……さっき岩を打った後ぶん投げちゃったんだ……あれ…ここら辺に投げたような……見つからない
『うーん部屋の中行っちゃったかな?』
階段を上がる
うーん……まぁ別に鎌使うことあんまりないし
『サタンー!探すの止めてもi(サ「ダメです!!」……………ハイ』
ヤバイ…サタン怒ってる。まぁ鎌で野球なんて駄目だよね………おそ松さんに会いませんように……
そう願いながら部屋を1つ1つ見て回る
怖い………だって
『……部屋の中で会ったら(お「勝ち目ないよねー♪」…………………』ダッ
最後の部屋の中に入ると私の鎌を担いで満面の笑みのおそ松さんがベットに座っていた
急いで方向転換をして逃げようとするが
お「ハイざーんねーん♪」
私の鎌に行く手を阻まれる
おそ松さんが私の首に鎌を後ろから近づけた…あと1歩前に出てたら……首は飛ぶ
お「にしても重いねこの鎌ー!よくいつも背負ってるよねー♪まったくもーおにーちゃん見るなり逃げるなんてー!しかも2回!激おこプンプン丸だぞー」
おそ松さんの声が響く…だが耳に全く入ってこない…
鎌を右手で触って壊す?…ダメ…サタンの鎌だから壊れるわけが無い………おそ松さんに体術を仕掛ける?……いやマグナムかイーグルの餌食だよ……ハニートラップ?……………効くわけないし、逆にこっちがトラップされるのがオチ………だからって進んだら首なくなっちゃうし……部屋のものを触って壊す?……いやいやこれ以上もの壊したらこの施設崩壊して下敷きだよ……まずい……打開策が全く浮かばない
お「ハーイ時間切れー♪」
グイッ
おそ松さんに手を引かれベットに倒れてしまう。そして体を反転させられ馬乗りされる。
まずい…トラップされた
瞬時に思いついたのは打開策でも何でもなくこんなことだった
お「長男をシカトなんてお仕置きー♪
♪