第10章 争奪戦~壱~
『………………………………………………』
お「えーまだ作戦考えてるのー?」
『………………………………………………』
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
そんなことしか考えられない…………トド松さんは女の人いないからハニートラップやってたんでしょ?なんで一松さんもチョロ松さんもトド松さんも十四松さんもおそ松さんも私にハニートラップするの?アレ?ハニートラップのハニーって女の人って意味?じゃあ皆さんのはダーリントラップ?いやダーリンとかハニーって彼氏と彼女の間の言い方だし……アレ?じゃあハニートラップする人って浮気??
カチャ
『っ!』
再び鎌を首に突きつけられ思考回路をとめられてしまう
お「痛いことはしたくないんだよねーハジメテだと思うしー♪」
鎌の持ち主の顔を見ると真っ赤な舌で舌なめずりをし、その舌より真っ赤な目で私を見つめていた。死神の異名を持つ私なんかよりよっぽど鎌が似合う。いや、死神というより悪魔かなぁ……………にしても
ハジメテ?
何が?話聞いてなかったから全く分からない。全力で思考回路を巡らす
………………あ!分かった!!
『初めてでは無いですよ?』
お「……………………え?」
唖然とするおそ松さん
武器で脅されるのがってことか!!!
そんなの数えられないくらいやられてるもん!
『はい。』
お「本当に?あるの?!(シたこと)」
『数えられないくらいあります!!(脅されたこと)』
自信満々にこたえる
お「………………………………………」
『あのー…』
石像化しちゃったアレ?なんかまずいこと言っちゃった!?まぁでも
『唐揚げは私のものです!!』
ベチャッ
おそ松さんのお腹に向けてカラーボールを投げつける
そして
ビーッ!!
1時間経ったことを知らせるブザーが鳴り響いた