第10章 争奪戦~壱~
40m位下の一階へと落ちていく
…………足で着地だと歩けないし背中だと内蔵危ないし………何処がいいかな…
骨折は逃れないと思い1番生活に支障が無いところを折ろうと落下時間5秒で考える
やっぱり
右腕!!
空中で右腕を下になるように体制を変えるそして叩きつけられる衝撃に備える
「ヨイショーッ!!バッターアウトー!!!」
衝撃はなく、十四松さんの腕の中にすっぽり収まっていた
『え?…あ……ど…』
十「あのねー!がねー落ちるのより速く壁を走ったのー!!オレ、すっごく足速いの!!」
驚きすぎて言葉にならないが十四松さんには伝わったらしく説明してくれた。だが私には十四松さんの説明が理解出来ないでいた。
壁を走ったってどんだけ速いの!?人間ってそんなこと可能なの?
十「が無事で良かったー!」ギュー
十四松さんが私を自分の方に寄せる。お姫様抱っこ状態なので抵抗出来ずそれに従う。いや抵抗する気なんてない……だって……可愛すぎ!!例えるならば遊園地のマスコットにハグされてる感じだ
『ありがとうございます!!』ギュー
負けじと抱きつく
十「……………」
『?』
ずっと騒いでいた十四松さんが無言になる
『あのー十四m(十「……」/////っ!』
いつもの声とは全く違い低く男らしい声で囁かれる。顔は見えないけど嫌でも男の人と意識してしまう。十四松さんのことを男性という認識が無い薄かったため余計心臓がバクバクする
十「俺だって………
男だからね
下ろされそう告げられた
『/////あ、あの』
十「んじゃーあとおそ松にーさんだねー!!頑張りーマッスルマッスルー!ハッスルハッスルー!」
顔を上げるとそこにはいつもの十四松さんが居た。そしてそのままモニタールームへと走っていく。私はそれを見つめるしか出来なかった
ちょっとは意識してくれたかな
頬を染めて特攻は走った