第9章 色気
日曜日
────ちゃん
ちゃん!!
『…………ん……』
誰かに呼ばれて目を覚ます。
あ、お風呂入ってない…
あの後……そのまま寝ちゃったんだ
皆医務室で壁にもたれて寝ている。私もなんだけどみんなと違うのは……ジャケットが六つかかっていること。
皆さん…かけて下さったんだ…
ぼーっとしているとまた名前を呼ばれる
ふと目をやると…
「「「おはよう♥」」」
可愛らしい悪魔さんたちだった
『おはようございます。どうしたんですか?』
私の左には一松さん、右にトド松さん、私の前に十四松さんが眠っている…
何か守られてる?
思わず笑ってしまう。
ベルフェゴール「…あなたに聞きたいことがあって…」
ベルゼブブ「そ〜そー!」
『なんでしょうか?』
検討も付かない…
サキュバス「あなたハニートラップ出来る?」
『……………………………へ?』
ハニートラップ…………全くやったことが無い。今までずっと誰かがやってくれていたし…私で男の人が落ちるわけがない。
サキュバス「その感じだとやったことないのねぇ♥」
『え、えーっとどうしたんですか?いきなり。』
ベルゼブブ「松野ファミリーには女の子いないから、ハニートラップはトド松がやってたんだけどー!」
サキュバス「トッティは他にもやることあって大変で…」
ベルフェゴール「……だからあなたがやることになると思うの…」
『……え』
確かに…私だよな…役職まだないし、女だしね一応。
サキュバス「だから私達が教えてあげようと思って♥」
『!?ホントですか?』
それはありがたい。でもどうするんだろう……。
『ハニートラップの練習ってどうやるんですか?』
ベルゼブブ「簡単だよー!!」
サキュバス「そ〜そ♥」
『?』
ベルフェゴール「ここに6人もいるでしょ」
『も、もしかして……』
皆さんにかけるの?!
「「「正解♥」」」