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ゲロッパっ!〜卒業編〜

第2章 3月31日


小さな肩に背負い込んだ僕らの未来は
ちょうど今日の夕日のように揺れてたのかなぁ。

イタズラな天気雨がバスを追い越して
オレンジの粒が街に輝いている

遠回りをした自転車の帰り道
背中にあたたかな鼓動を感じてた

「さよなら。」と言えば君の傷も少しは癒えるだろう?
「あいたいよ…。」と泣いた声が今も胸に響いている

不器用すぎる二人も季節を越えれば
まだ見ぬ幸せな日に巡り逢うかなぁ。

なんとなく距離を保てずにはにかんでは
歯がゆい旅路の途中で寝転んだね

「さよなら。」と言えば君の傷も少しは癒えるだろう?
「あいたいよ…。」と泣いた声が今も胸に響いている

人波の中でいつの日か偶然に
出会えることがあるのならその日まで…

「さよなら。」僕を今日まで支え続けてくれたひと
「さよなら。」今でも誰よりたいせつだと想えるひと

そして
何より二人がここで共に過ごしたこの日々を
となりに居てくれたことを僕は忘れはしないだろう

「さよなら。」消えないように…
ずっと色褪せぬように…
「ありがとう。」
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