第2章 3月31日
移動中。
櫻井「さっきの言葉、本気だから。
ちゃんと答え聞かせて?」
ボソッと腕を掴んで言う翔くん。
「ありがとう…。」
今の私にはそれしか言えないや。
だって、好きな人はあなたじゃないから。
二宮「翔くんなんて?」
うわ。びっくりしたー。
「あ、ああ、さっきのこと。
2人とも気が紛れるように言ってくれたんでしょ!」
笑ってみたけど、和くんの顔を見たら
すごく真剣な顔をしてた。
二宮「冗談で済まされたら嫌です。
私も翔くんも、他の奴らも真剣よ。」
他の奴らって…。
気づいてたんだ。
「ありがとう。今日は最後までよろしくね!」
そう言って和くんから離れていく。
ダメだよ。やめて。
私の中に入って来ないでよ。
もう出て行ってよ。