第4章 二宮和也の場合
二宮「は充分すぎるくらい頑張ってる。
だから少しは肩の力抜いていいんだから。」
ハッとして顔を上げる。
そこには私の大好きな笑顔の和くんがいる。
嫌いになれたらいいのに。
忘れられたらいいのに。
そんな思いでいっぱいになる。
二宮「沖縄から帰ったらさ…。」
私は小さく頷く。
二宮「シェアハウスに帰って来なよ。
…みんな待ってるし。」
和くんは?
和くんは、待っててくれてるの?
聞けない弱虫な私。
「でも、同じグループじゃないし、
社長とかマネージャーさんに怒られそう…。」
ふぅ、と息を吐いた和くんは、
二宮「は帰って来たいの?来たくないの?」
それは…
「…帰りたい。みんなと一緒にいたい。」
そう。これが私の素直な気持ち。
偽りなんてない。
みんなと過ごしたあの時間、あの空間が
大好きで愛おしくてたまらなくて。
またみんなで笑い合えたら…。