第4章 二宮和也の場合
片山乃莉「加奈子〜♪」
ホームルームの後に、私の席に親友の乃莉が
やって来た。
転校生に早速興味津々みたいで…
乃莉「片山乃莉です!箒星くん、よろしくね!」
落ちない男子などいないであろう、最高の笑顔で
挨拶をした。
箒星「よろしく!片山さん。」
乃莉「乃莉でいいよー!私もりょうって呼んでもいいかな?」
いつになく積極的。乃莉ってば、箒星くんのこと
気になってるのかな?
矢部保「やあやあやあ!箒星くん!
俺は矢部保!保って呼んでね!」
どこからかやってきたのは、
お調子者の矢部保。
私とは中1の時から同じクラスだ。
そんな様子を見て微笑んでから
箒星「保、よろしく!」
こちらも爽やかな笑顔。
?「ねえ、お願い!宿題見して!」
そんなお願いをしてくるのは…
加奈子「もー!やすは宿題やってきたことあるの!?」
ノートを出しながら、いつもの会話。
佐野やすひろ「もーマジで加奈子天使!
ありがとね!」
そう言って私の机で宿題を写し出した。
そんな様子を不思議そうに見る箒星くんに、
加奈子「あ、佐野やすひろ。
宿題をやらない主義?の人!笑」
佐野「ちょーっと!やるときはやるからね!
やすって呼んでね!」
箒星くんにニカッと笑顔を見せて、
再び宿題を写す。
そんなこんなで騒がしい時間は過ぎていく。