第4章 二宮和也の場合
あの日以来、俺とは会ってない。
シェアハウスにはたまに来てるみたいだけど
本人がそうしてるのか周りが気を使ってなのか、
会うことはなかった。
俺はあの日から女遊びを辞めた。
なんか引っかかるんだよな。
あいつのあの時の辛そうな顔が忘れられない。
でも、俺は抱きしめることも慰めることも出来ない。
そんなある日。
ついにカウントダウンコンサートの日がやって来た。
一曲目は俺たちでARASHIを歌うため
袖にてスタンバイ。
相葉「ちゃん来てくれるかなー?」
松本「学校忙しいって言ってたけど
年末くらいは休めるんじゃん?」
そんな会話が聞こえてきたけど、
俺はいつも通り聞こえないふり。
大野「よっしゃ!行くぞ!」
松本「うぃー!!」
櫻井「板付きー!」
リーダーの掛け声て気合いを入れて、
翔くんの細やかな時間管理の中、
俺たちはステージへと上がった。