第2章 イケナイ雰囲気
「んんっ…っ///」
やばい、嘘。俺キスしてんの?
「っはあっ!!」
やっと唇が離れた。
「な、何するんですか!!?」
「何ってキスだろ?」
「そんなことは知ってます!なんで男同士でこんな事するんですか!!」
成瀬さんはそのまま黙ってこっちをただ見つめてきた。
「お前、本当可愛いな。」
「はぁ?」
何言ってるんだコイツ?
そのまま笑顔でこっちをまた見てきた。
「反応とか俺、結構好きだけど?」
もう、わけわからない。
「お、お先に失礼します!」
急いで店を飛び出した。
頭がグルグルしてて、どうにかなりそうだった。
体が疲れで重いのに、唇が震えてる。
唇と心臓が信じられないくらいに熱い。
どうにかなっちゃったみたいだ。
なんで俺、あの時ドキドキしたんだろう。
仕事の先輩だからか?
きっとそうだ。