第7章 二人の関係
今日もすこぶる調子が悪い。
そう、風邪を引いている。
バイトを休むわけにはいけなくて、
そのままって感じだった。
「あっれ~?快くんじゃない?」
突然声を掛けられて肩を叩かれた。
「!?おまっ…お前、雅か?」
「そうそう!嘘ー、久しぶりやね。」
「ホントな~お前、今何してるの?」
世間話のように立ち話をした。
本当に何年ぶりだろう…
雅は俺の幼馴染だった。
「ウチは喫茶店のバイトさ~」
やっぱり、バイトはしているのか…
「快くんは?バイトしてるん?」
「あぁ、俺は…か、カフェのバイトだ。」
危なく執事喫茶だと言ってしまうところだった。
「へぇ~バイト先似てるね!今度行ってもいい?」
「ぜってーにダメだ!!」
「えー、なんでー?」
来たら執事喫茶ってバレるからに決まってるだろう。
「あ、やば!バイト遅刻する~また、今度ゆっくり話そうね!快くん」
「お、おう。」
それにしてもタイムスリップをしたかのように
昔に戻ったかのようだった。