第5章 お仕置きの時間
やばい。近づくなよ…俺に触るなよ
あの人に出会って俺は男に…
「おーい。またぼーっとしてるぞ。」
「そ…も。」
「なに?」
「そもそもあんたのせいですよ!俺はアンタに…」
涙目になっていた目を必死に泣かないように…
していたはずなのに、自然と涙が溢れた。
みっともない。泣きたくなかったのに…
「泣くなよ…快斗。」
え。今…快斗って。
初めて名前を呼ばれた。
頭をまたくしゃくしゃに撫で回してきた。
この手が俺は凄く大好きだ。
「…っ、クッソ。な、みだとまんね…っ」
「快斗。」
「な、るせ…さんっ!!!?」
気がついた時には唇は重なり合ってたいた。
熱が伝わりやすく、成瀬さんの温もりが
俺へと伝わってくる。
このキスが俺は認めたくないけど凄く気持ちがいい。