第2章 虹村家の娘 2
「ふ、ふぅうっ…!あ、はあっ!んぐっ…!ん、んん…!」
「オラ、もっと声出しやがれ…!」
更に深く奥を突かれ、留めていたわずかな理性が完全に砕け散った。
「ッはっ、あぁあっ、もっと…!もっとしてぇっ…!!ぁっあぁあっ!ああっ、形兆っ、けいちょ、けいちょおっ…!」
縋るように名前を呼び、快感に身をゆだねる。
形兆に触れられたところが熱い。
と、何の前触れもなく、形兆が動きを止めた。
「お前、屋上で億泰のやつとキスしてただろ」
息を切らして問う。
あぁ、今日のあれ、見られてしまったのか。
もやがかかった頭で思い出す。
「…そういう、関係…なのか?」
ゆるゆると頭をふれば、そうか、と悲しいのか嬉しいのかよく分からない表情で呟いた。
「なんでお前は俺にも億泰にも抵抗しねぇんだ?」
「…よくわかんない…」
それは本心だった。
スタンドを使えば簡単に抵抗できるのに、私はなぜか抗おうと思わない。
ぐち、とモノが更に奥へ押し込まれ、つい声が出てしまった。
「億泰とのキスはまだいいとして…さすがにコレを受け入れちまうのはどうかと思うがなぁ…」
先ほどまでの雰囲気とは打って変わり、イラつきの混じった声が落ちてきた。
「それとも、誰にでもこんなことしてんのか?なぁ」
一気に深くまで挿しこまれ、快感と痛みが同時に襲ってくる。
「っあああああぁぁぁっ!!ふ、あ、いたぁっ…!」
形兆は怒りを全く隠そうともせず、獣のように乱暴に動き出す。
「クソ、他の奴にもんなことさせてんのかおめぇはよッ…!」
「っなわけっ…!あぁっ、あぁあぁあっ!!形兆っ、けいちょ、んんんうぅ…!!」
首筋に形兆の歯が突き刺さる。1度や2度でなく、他の場所にも何度も繰り返し噛み付かれた。
「孕んじまえッ!俺のもんにしてやるよッ…!」
一層奥を突かれたかと思うと、私の中へ熱いものがぶちまけられたのが分かった。
達した形兆はふらりと倒れ込むようにしてモノは抜かずに私の傍らに手を突き、長く息を吐いた。
赤く染まった顔がすぐ近くに迫っている。
私は荒い息を整えながらその顔を見つめていた。
視線に気付いた形兆が私の目を睨むように見つめ返す。
「こんぐれぇじゃまだ足りねぇのかぁ?」
よっ、と体を起こし、抜かずにゆるりと腰を揺らす。
出したばかりなのにもう固くなってる。
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