• テキストサイズ

【ジョジョ】虹村家の娘

第6章 虹村家の娘 6


「あっ…ああ〜…」

何も言えない。ただ顔を隠して呻くだけしかできない。

「あれって血が繋がってないとはしても兄弟ですることじゃあねぇーだろうよォ?」

「もはや兄弟じゃあねぇんだよックソッタレが」

なんとか仗助の発言に噛み付くが、無論立場は仗助の方が上である。

と、仗助の額に見慣れないものがあるのに気づいた。

ネジの頭のようなものが、ピタリと仗助の額に張り付いている。

「つまり、お互いにそれほど大事っつーことか」

そう言った途端、仗助が私の手を掴んだ。

掴んだといっても心ときめくようなものじゃなく、そのまま握りつぶされるかというほど強い力で。

刹那、仗助の姿が私へと成り代わったではないか。

こいつ、仗助じゃない!

すぐさまスタンドを出し、そいつの頭に拳を叩き込む寸前、そいつが叫んだ。

「アンタの読み、あってたぜ!!」

何のことだ…?

叫び終わるのと同時に、そいつの頭が砕け木片となり散っていく。

体はどうしてか木の球体人形へとなり、床に崩れ落ちる。

…これはスタンドではないのか?いや、人形を使ったスタンド…?

「やっぱりあってたか」

背後から突然声がして、驚きつつもそちらを振り向いた。

そこで、わたしの意識は途切れてしまった。
/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp