第6章 虹村家の娘 6
スタンドを使って教室から荷物を運び、私たちはそのまま学校をあとにした。
家に着き、私はすぐさま制服を脱ぎ捨てて着替えたかったのだが、形兆に止められてしまった。
というのも、自室に行く前に形兆の部屋へ連れ込まれたからである。
そして、半ば乱暴にベッドに放られたかと思うと、すぐに形兆が覆いかぶさってきた。
「どうせもう着ねぇならその制服、汚しちまおうぜ」
言うが早いが、私の制服のスカーフをするりと解き、それで手早く私の手を拘束してしまう。
「ちょっと…!?なに、なんでこれ…!」
固く縛られ、動かない両手首を懸命に動かす。
「たまにはこういうのもいいだろう?今のお前、いつも以上に女っぽくてすげぇそそるぜ…」
形兆は息を荒くして余裕なさそうに、しかし不敵に笑う。
腰を撫でる手つきがひどくいやらしい。
自分の手から自由が奪われたせいで、形兆の触れる箇所に自然と意識してしまう。
形兆の手が腰から徐々に上へ、するすると這い上がってきた。
下着と制服とを一気にまくり上げ、あらわになった胸を容赦なく舌で嬲る。
「っひ…!んああぁっ!」
声を抑えようにも、手の動きは封じられている。
舌を胸から首筋へと這わせ、痕の上に更に噛み付いていく。
しかし、舌が離れても指がゆるゆると刺激を与え続けてくる。
時折向けられる獲物を前にした獣のような視線が、より私を興奮させる。
「つっ…!あぁっ!」
いつの間にか片手はわたしのスカートの中にあり、強く擦り上げられ声が飛んだ。
私の手が自由になったのは、それから2時間後だった。