第5章 虹村家の娘 5
くすぐったく気持ちいい感覚。
形兆の手が太ももを這い上がり、下着の上から私のソコを指でなぞる。
「!あ、あっ…!」
甘くしびれるような快感に、声を漏らす。
「いつもより感じてるな?学校でヤってるからか?」
首を横に振るが、快感には抗えずにまた声が跳ねた。
形兆の指がゆるゆると私の穴を刺激する。
と、形兆は不意にそこで手を止めた。
なんで、と顔を見上げれば、ニヤニヤと笑っている形兆。
「最後までするわけにはいかねぇだろ?」
そう言いながら私の体を起こし、優しく口付けをする。
「じゃあ最初からしないでよね…」
ため息混じりにつぶやくと、強く体を引っ張られ、机から離れて形兆の胸の中へ抱き寄せられた。
「…実は」
「?」
「さっき、ここでお前宛てに手紙を書いた男に会った」
それを聴いてハッとする。先ほど形兆がこの部屋にいたのは、そのせいだったのか。
「今朝、そいつがお前の下駄箱に手紙を入れている所を見て…お前の代理と言って会ったんだ」
「それで…?」
私の背中に回された形兆の手に、力が入る。
「思った通りの奴だったよ…俺達の関係は黙っておいたし、うまいこと言って追い返した」
「そう…まぁ代理をたてられてる時点で良い返事じゃないとは察してそうだけどね」
「あぁいう輩がいるから嫌なんだ…お前のその格好、他の奴に見せるべきじゃあねぇな」
体を少し離し、改めて私の姿をまじまじと見る。
「今日はもう、学校フケる?」
私もこの姿で今日1日学校にいるのは辛い。
この提案に、形兆は軽く頷いた。