第7章 ☆小さな魔王様の大冒険
【同時刻、共有ルーム】
「あれ…しゅんちゃん知らない?」
隼に紅茶を頼まれた小春がキッチンからプレイルームに来るとそこに小さな魔王様の姿はなかった。
「しゅん、小春と一緒じゃないの?」
ソファーで優雅にくつろいでいた隼は小春と一緒なのだと思っていた。
隼以外のメンバーの顔は青ざめていった。
「捜せ!」
「しゅん(ちゃん)!!」
始の合図と共にグラビ、プロセラ、小春はバタバタと隼の前から消えていった。
「一体どこに行ったんだろうね…小さな魔王様。あ、ひょっとして魔界に行ったのかな?」
「隼、お前も捜せ」
「海…僕は紅茶を」
「紅茶より、しゅんだろ!」
「しゅんならきっと……」
海に呼ばれたが、隼には1つ心当たりがあった。