第22章 魔王様とチョコレート
【月城】
ツキノ寮で帰ってくるグラビの皆を待っていると、聞こえてくる足音。
「おかえりっ…わぁ!」
「きゃっ!」
ぶつかって床に落ちるダンボール箱。
「すみません!小春さん…大丈夫ですか?」
「はい…私こそ…前が見えにくくて」
「どうしたんですか?これ…」
ダンボールからこぼれ落ちたのはラッピングされた小包。
「大学に行ったら次々に渡されちゃって…」
断れないままいたらこんな量になってしまったと小春さんは話した。
どれもグラビやプロセラの皆さん宛てのプレゼントだった。
「今日はバレンタインですからね…」
「すみません、小春さんにご迷惑を…」
事務所にも沢山届いていたバレンタインのプレゼント。
こんな事になってしまっては対策を考えないといけませんね。