第22章 魔王様とチョコレート
ダンボールの中身をメンバー別に分け終わる頃、グラビの皆が帰ってきた。
「おかえりなさい」
目の前に並ぶプレゼントに駆くんと恋くんが飛びついた。
「バレンタインのプレゼントみたいですよ。小春さんが大学から運んできてくれたんです」
「小春さん、ありがとうございます!」
駆くんはそう言いながらチョコレートをもう食べていた。
「はいはい、食べるのは仕事が終わってから!さ、仕事に行く準備してね!」
春さんの言葉に、はーいと、残念そうに駆くんと恋くんは共有ルームを出て行った。