第21章 魔王様とデート
「○○ランド…来たかったんでしょ?」
「どうして知って……」
「さあ?どうしてでしょう?」
隼くんは私の手を取る。
「さあ、お姫様僕のエスコート受けて頂けますか?」
「……はい」
中に入ると既に沢山の人で賑わっていた。
そして、私たちの周りは様々なコスチュームを纏った人がたくさん。
「今日、何かあるの?」
「今日はね?大人もコスプレをしてもいい日なんだって」
指定された日限定で、大人も○○ランドのキャラクターのコスプレをして園内を回ってもいい日、それが今日なんだと隼くんが話てくれた。
「そうなんだ…」
園内を歩けばテレビで紹介されていた場所も見ることが出来た。
初めてアトラクションにも乗った。
皆は行列を作り待っている中、別のルートをスイスイと隼くんは進んで行ったり…
実質の待ち時間は0に近かった。
「ねえ、隼くん…あまり目立つのって」
「大丈夫だよ…小春。ここは夢の国。職業も立場も関係ない…皆同じだよ?」
僕は少しだけ魔力を使ってるけど…と、冗談も交えながら。