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あなたと〖イケメン戦国〗

第4章 かき氷。・:+°家康。・:+°


夕霧の事だ。城へお使いの途中で政宗さんに会って

「食べてくか?」

とでも言われたんだろう。

バレる前にって事はもう氷がこれで終わりか信長様の用事に使う氷を拝借したか・・・


どちらにしても自分をわざわざ呼びに来てくれた・・・
そう思うと顔が綻びそうになる。

政宗
「どうだ、上手いだろ。」

夕霧
「はい!とっても!」

ニコニコと満面の笑みを浮かべながら政宗を見る。

本当に無防備だな・・・そんな笑顔は俺以外に見せて欲しくない。


夕霧
「ね!家康。城へ来て良かったでしょ?」

顔、近いよ。こっちが恥ずかしくなるでしょ・・・

家康
「ああ、そうだね。」

政宗
「お前のその素っ気なさ、ちょっと改めた方がいいぞ」

家康
「余計なお世話です。」





ガラガラ・・・

「皆さん、お揃いなんですね。どうかされましたか?」


うわ。あの声は・・・


台所の入口には三成が微笑を浮かべながら立っていた。

よりによってなんでコイツが来るんだろ。

三成
「夕霧様、とても美味しそうですね。」

夕霧
「うん!政宗が作ってくれたの。」

政宗
「わりぃな三成。今二人に出した分が最後なんだよ。」

三成
「そうなんですか。それは残念です。」

少し肩を落として夕霧を見つめる三成。

夕霧
「私のでよければ食べる?」

三成
「いいんですか?」

夕霧
「食べかけで申し訳ないんだけど・・・」

三成
「夕霧様はお優しいですね。」

夕霧
「はいどうぞ。」

夕霧は匙に氷を掬い、三成の口へ近づけようとする。



ぱくっ!!!

三成に近づいた匙を慌てて口に入れる。

夕霧
「家康!?」


家康
「あんた何してんの!?」

夕霧
「え?何って・・・」

家康
「他の男に食べさせるなんて絶対させない。」


言葉の意味を理解して夕霧は顔を真っ赤に染める。

三成
「せっかくの美味しそうなかき氷だったのにそれは残念です。」


コイツわざと言ってんの?


家康
「そんなに食べたいなら俺のをあげるよ。・・・ほら十分堪能したんだから帰るよ。」

夕霧
「はい・・・」


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