第3章 カケゴト。・:+°信長。・:+°(R18)
信長
「約束通り、貴様に酔ってもらおう。」
信長がグラスにトクトクとワインを注ぐ。
真っ赤な色の液体が月の光にに反射し、キラキラと輝いてみえる。
夕霧
「頂きます。」
・・・あ、おいしい。
夕霧
「美味しいですね。とっても甘い・・・」
そんな夕霧の顔を見て信長の顔が緩む。
信長
「ぽーとわいんというものだ。」
夕霧
「ポートワイン・・・」
あれ?ポートワインって度数がワインより強かったんじゃなかったっけ・・・
夕霧が口をつけるが早いか、信長がまた次を注ごうとしている。
何杯か注いでもらい、頭が段々フワフワとしてきた。
夕霧
「せっかくです。信長様ももっと呑んでください。」
信長からボトルを取り上げ、もう一つの空になったグラスに注いだ。
信長
「もちろん呑むが・・・貴様を酔わせるのが先だ。」
そう言うとグラスに入ったワインを自分の口に一気に流し込む。
流し込んだかと思うとそのまま夕霧の口を信長の口で塞ぐ・・・
夕霧
「んっ・・・・・・」
信長の口から注がれたワインが喉を通り抜けると同時に信長は唇を離した。
喉が熱い・・・ 体が怠い・・・
信長
「貴様と出会った頃、唇で酌をさせようとした事があったな。」
「今宵は俺が貴様に酌をしてやる。」
そう言うと、先程夕霧に注いだワインを口に含みもう一度夕霧に口付けをする。
夕霧
「んっ・・・・・・」
信長は先程とは違い唇を離さず夕霧に舌を割り込ませる。夕霧はその舌の動きに自分の舌を絡める事し出来なかった。
口元から赤い液体が零れる・・・
それに気づくと信長は
信長
「零すとは・・・勿体ない。」
体を伝う赤い線を舌で追う。
夕霧
「あっ・・・んはっ」
我慢出来ず声が漏れた。
信長
「貴様は本当にいい声で啼く。」
首筋に舌を這わせていく信長の顔は不敵な笑みを浮かべてる。
夕霧
「ん・・・っ・・・・・・あっ・・・」
衿元まで舌が来た時、信長の手が夕霧の衿に掛かる。
夕霧
「だ・・・めです・・・」
信長
「ではやめるか。」
夕霧
「それも・・・だめです・・・」
信長
「素直だな」