第7章 太宰治✕ポレアフィリア
マフィアなどという裏の世界の職を生業としているのだから、いつでも死ぬ覚悟くらいはしているつもりだ。
その上、これは自分のミス。
言い訳の仕様などあるはずも無かった。
「さっきは良くもやってくれたなぁ!?!」
「ッッ!」
バコッ!!という音と共に感じる頬の痛み。
女だからという容赦も躊躇もなく殴られた。
「仲間の数と配置を‥「‥‥‥」」
「まぁ、言うわけ無ぇよな?」
当然、私一人のミスで組織や仲間を危険に晒すことはできない。
殴ってきた男を無言で睨みつけるが、意外にもあっさり引き下がれた事に一瞬の戸惑いを覚えた。
「‥‥ふ、お前、あの太宰治の犬だろ?あいつの部下は口がかたいからなぁ‥‥ヒヒッ」
「‥‥?」
びりぃいいぃぃ!!!
「───────なっ、!」
凶悪な笑みを浮かべたかと思えば、胸の位置から着ていたシャツを無理矢理に破かれる。
「好きに、"尋問"させてもらおうか??」
ナイフをつぅ、と腹部から下着へと通り、ぶつんとブラジャーの繋を切られた。
「や‥っ」
知らない男の前で顕になる肌。
自分がこれから何をされるのか
考えたくもない。