第7章 太宰治✕ポレアフィリア
「ん……」
頭を強く殴られたのか、脳内に鈍く響く痛みと共に重たい瞼を開く。
徐々に脳が活性化され
反射的に身体を起こそうとする。
しかし
ガチャン!!
「っっ!?!」
静かな空間に金属の音がよく響く。
それと同時に、自分が現在拘束されている事を理解した。
腕は後ろ手に手錠のような物で縛られ
足は両足を開いた状態で床に固定されている
身動きなんて一切取れない。
こんな、格好…
自分の羞恥心が芽生えだす。
ミスった………
まさか後ろを取られるなんて。
自分の情けなさが嫌になる。
……太宰さん達は大丈夫だろうか?
どうやって逃げて今の情報を伝えるか。
ガチャガチャと拘束具に抵抗しながらそればかりを考える。
「ん、、ああ、ヒヒッ…やっと目覚めたか??」
「!!!」
抵抗している私に気づいたのか、拘束している部屋に入ってきて話しかけて来たのは知らない男達。
…恐らく、私が狩り切れなかった敵だろう