第5章 燭台切光忠✕アムロフィリア【擬似盲目性愛】
「お互いってどう言う・・・それよりも、あの時は軽い冗談のつもりで言ったけど、どうやって見えなくするの?目を瞑ればいい?」
「ああ、それはね・・」
そう言うと光忠は私の目の前で片膝を下ろし、自身のの懐を探る。
「主には、これを付けてもらおうと思うんだ」
「え…!?それ、目隠し・・?」
取り出されたのは布状の黒色の目隠し。
「そうだよ、どうせ見えなくするなら目を瞑るだけじゃ足りないと思ってね」
「そんな事っ・・!」
別に目隠しまでわざわざしなくてもいいんじゃ・・・
そう思うのもつかの間、素早く目を隠されて目の前が真っ暗になった。
着物の擦れる音。
周りが何も見えなくなり少しの音にも敏感になる。
「み、光忠・・・」
手を伸ばして彼を探す、
が、見つけられない
最初に言ったのは確かに自分だが、少し見えないだけでなぜか不安になっていく。
「ほら、僕はここだよ」
伸ばしていた手に、彼の大きな手が触れて握られる。
いつも慣れ親しんでいる手の温みを感じて安心感が少し戻った。