第5章 燭台切光忠✕アムロフィリア【擬似盲目性愛】
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ほんの軽い冗談のつもりで言ったはずが、なぜこんな事に・・・。
夕食も終わって夜もだいぶ更けてきた頃。
私は政府から送られてきた本丸の書類を片しながら、今日の出来事について考えていた。
いや、まあ確かに光忠の手は目が見えていない状況でも堪能できる自信があるし、触れるのは手フェチである自分からすれば嬉しい事だ。
嬉しい事に変わりはないのだけれど・・
今日の光忠の雰囲気は明らかにおかしかった。
(・・・)
(ま、いっか、忘れよう。そしてどうせなら堪能しよう)
光忠が好きな事に変わりはないし。
・・・でも、するって言ってもどうやるのかな?
目を瞑るとか?
「主、入ってもいいかい?」
「!うん、いいよ」
考えているとふすまの前から光忠の声が聞こえ、了承する。
するとスッと静かにふすまが開き光忠が入ってきた。
「さて、主、約束どうり堪能しようか。…お互いに」
・・・ん?・・・お互いに??