第4章 折原臨也✕ダクライフィリア【泣哭性愛】
き、気持ちよくって………
そんな事を言われても、全く意味が分からない。
ただ、今わかることは、只々身体がまるで熱を帯びているかの様に暑くて、自分でも分からない『ナニか』を求めていることだった。
───こんなの、知らな……ッ
「い、ざや、…さん…っ」
「何?」
ビクつく身体で精一杯の声を出して彼の名を呼ぶ。
なのに、当の本人は何事もないかのように聞き返してくる。
私が言いたいことなんてわかっているくせに。
「はは、……ちゃんと口で言ってくれないと分からないなぁ」
「────ッひぁぁ!!?」
小さな小動物を虐める獣の様な瞳で見つめられたかと思うと、彼はスルリと私の首元へ手をまわし、首筋を舐め、甘噛みした。
その瞬間に身体が大きく揺れて変な声を出してしまう。
「な、にを……ッ///んんっ」
抵抗しようとするも、身体が痙攣しているように動かない。
その間にも、臨也さんは首元へ顔を埋めたまま、服の中へ手を入れ、背中をなぞる。
その度にビクビクと反応し、声を出してしまうのが恥ずかしい。
なのに、自分が求めているところは触ってもらえない事がもどかしくて、苦しくて、目から大粒の雫がこぼれて視界が曇っていく。
「嗚呼……いいね、その顔。綺麗だ」
私が涙を流していることに気付いた臨也さんは、涙を舌ですくい舐めとる。凄く満足したような笑みで。
「ねぇ、すず………どうしてほしい?」
「……っ…あ…」
今までで1番優しそうな笑みを向けられて
私は…………