第4章 折原臨也✕ダクライフィリア【泣哭性愛】
「あーあ…飲んじゃったね」
何か分からない薬を飲んだ事を確認すると、満足したかのように唇を話される。
頬は赤らみ、口元からは唾液が少し垂れた。
(あ、あまい……)
飲まされたものは、想像していた苦味よりも、もっと甘い味がした。
それと同時に、体の内から怖さが溢れてくる。
「な、何だったんですか…!あの薬っ」
ハァハァと息を整えながら、勢いよく尋ねる。
何か分からないものほど怖いものはないと思うから
「大丈夫大丈夫、まぁ…すぐに分かるよ」
「すぐにって……ッ」
ドクンッッ
『いつですか!?』、そう聞こうとしたのに。
それよりも先に自分の心臓が急に脈打つ感覚に襲われた。
「な、に……これ‥‥ッ‥」
ジワジワと体の奥の方から熱いナニかが来るみたいな感覚
無意識のうちに息が荒くなってきた
「ハァ‥‥ッハァ‥ッ」
「まぁ、なんの薬かって聞かれたら、、一言で言うなら」
呼吸のペースが速くなり、臨也さんが何を言っているのか分からない。意識が、遠のいていくみたいに
そんな状況なのに、今、話をするのは
故意的なのだろうか。
「ーー気持ちよくなれる薬…かな」
彼の不敵な笑みが見えた