第4章 折原臨也✕ダクライフィリア【泣哭性愛】
「大丈夫?気分悪かったり、しない?」
ドサッと私の寝ていたソファーに腰掛け、優しく私の体調を気遣ってくれる。
黒いファーコートを着ていなくて印象が違うからか、先程会った時よりも優しい雰囲気があった。
「はい!すいません、本当に何から何まで‥‥」
「良いよいいよ、もっとちゃんとした所に連れて行こうと思ったんだけど、君は気を失ったし、俺の家の方が近かったからね」
(……?『ちゃんとした所?』警察…とかかな?)
「いえ、お気に為さらずに」
臨也さんの発言に少し疑問を持ったものの、彼の笑顔に流されていく。
「でも、、まぁ‥体調が回復したならもういいよね?」
「え…?」
あれ、…急に、雰囲気が…
なんだか重苦しい、ピリピリするような感じ。
あの男達に襲われて助けてくれた時にも感じた悪寒。
つい先程自分達が微笑みながら会話していたとは思えないような‥‥‥
「それってどういう………きゃ!!」
急に視界が反転した。
ドサリと音をたてて体がソファに戻る。
臨也さんが素早い速さで私を押し倒したのだ。