第4章 折原臨也✕ダクライフィリア【泣哭性愛】
「へー、それで、さっきからウロウロしてたんだ」
「………っ」
「‥あ、俺等が交番まで連れて行ってあげようか?この街は初めてみたいだし、道に困るでしょ?」
掴まれた腕を離されて、先程から無言となった私の周りの空気を打ち消すように1人の男が口を開く。
「え‥‥!」
思わぬ提案で一気に緊張が解けるようだ。
確かに、この知らない街で1つの場所を探すのは大変だと思う。
案内してくれるなら、それはそれで私としては嬉しい。
「お、お願いします……!」
この状況から奪還できるなら、何でも良いから頼る他なかった。