第4章 折原臨也✕ダクライフィリア【泣哭性愛】
はぁ……これからどうしようかな……。
せっかく楽しい1日を過ごす筈だった私の計画は尽く粉砕し、先程から大きな溜息しか出ていない。
「取りあえず、交番を探そ…」
落し物として私の荷物が届けられているかもしれない。
まぁ、この街には初めて来たから何処に何があるのか全くわかってないけども。
そ、それでも探し歩いてたらその内見つかるよね!!交番の1つや2つ!!!
そんな浅はかな希望を胸に抱いて歩きだそうとした時だった。
「あれーー?どうしたの??1人?」
「暇なら俺らと遊ばない?」
2人の知らない男に声をかけられた。
それにしても何ともありきたりな……。
関わりたいとは1ミリも思えない。
「……っ結構です!」
少しだけ強く言い返し、すぐにその場を立ち去ろうとする。
が、しかし、片方の男に腕を掴まれた。
ギリギリと音を立てるくらいに強くつかまれ、顔が歪む。
「おいおい待てよー」
「酷くね?俺らは、ただ単に楽しく遊ぼうぜって言ってるだけだって」
「………ってか、何?おねーさん、何も荷物持ってないじゃん」
「無一文ってやつ?w w」
ニヤニヤしながら喋る2人が怖く感じ、何も言えなかった。