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蛇は王子に盲目ちゅぅ

第2章 初恋は甘い甘い蛇の毒♪





やっと部室に到着して無言で朝練の準備をする


「俺...先行ってますね」

とにかく早くこの沈黙から逃げ出したくて
俺は先輩と目を合わせないようにしてドアノブに手をかけた
でも...


ダンッ!!!!

先輩の腕が俺の行くてをふさぐ

「せ、先...輩?」

自然と声が震える
強引に先輩の方に顔を向かされて唇を奪われた

「んんぅ」

苦しくなって口を開けば先輩の舌が入ってきて
俺の舌を絡めとっていく


長い長い口付け
静かな部室には俺の吐息と、唇が触れ合う水音だけが響いて
俺の思考を奪っていく


『気持ちいい』
一瞬でもそんな風に考えた自分が恥ずかしくて
一気に顔が熱くなる


チュプッ..


俺と先輩を銀の糸が繋ぐ

「はぁ、はっ...」
足に力が入らなくてドアをつたって、床に座り込んだ


「おーい!!海堂!越前!朝練始まるぞ!!!」
外から桃先輩の声がする

「昼休み...返事、聞きにいく」


先輩の顔を見上げたけど
すぐに目をそらされて、それがなんか悲しくて
俺も目を伏せた




俺は
先輩の事どんな意味で好きなんだろ...





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