第1章 突然の雨にご注意を!!!
-リョーマside-
部室の隅から綺麗なタオルを探してきて、先輩に渡した
「濡れたまんまじゃ風邪ひきますよ」
そう一言いって渡すと
「バカじゃないから風邪なんてひかねーよ」
毎回この人は一言多い気がする...
「だったら俺もひきませんね」
別に海堂先輩が嫌いなわけじゃない
ただ、海堂先輩の前だと素直になれない自分が居て
いつも喧嘩になってしまうだけだ
何故かなんて、聞かれてわかる訳ないじゃん
変な事考えないでとりあえず着替えよう
「越前...お前、好きな奴とかいるか?」
「はぇ!?」
あまりにもいつもの海堂先輩からは想像できない質問をするもんだから、変な声でた
「いませんけど」
そうか...とつぶやく先輩はどこか悲しげで、今にも消えてしまいそうだった
「先輩にはいるんすか?」
「いる」
予想外の返答
先輩にも好きな人いたんだ
どんな子だろ、かわいぃ系?いや、綺麗目か?
まあ、俺には関係ないけど...