第1章 突然の雨にご注意を!!!
「どんな子ですか?」
ちょっと気になっただけ
先輩の好みがどんな子なのかとかそれぐらいの気持ち
「テニス部」
「かわいぃ系?綺麗目系?」
「美人」
淡々と答える先輩に驚く
こんなに喋る先輩初めて見た
しかも
ほんの少しだけ微笑んだりしちゃってる
どんだけその子のこと好きなんだよ
先輩の微笑を見てられなくなって先輩に背を向ける形で座りなおした
「どんな性格なんすか?」
「俺様、負けず嫌いで影で努力してるタイプ」
女子には珍しいタイプだな
「俺より背低いくせに、何かと上から目線で言ってくる」
度胸あるなー
「朝練には遅れてくるし、会うたびつっかかってくる」
あれ、これって...
「今日も俺がどれだけ抑えてるか知りもしないのに、目の前で脱ぎだすし...」
「せんp...!!!」
振り向いた時には目の前に先輩の顔があって、俺の唇に先輩の唇が重なっていた
チュッ
唇が音をたてて離れる
「#%?*+&<!}{+@:/☆×!!???」
声にならない悲鳴が俺の口から発せられた
その間にも先輩の唇は俺の首筋におとされて、チクリとした痛みとともに先輩が顔をあげる
「返事は...明日でいい」
先輩はバツが悪そうに下を向いたままつぶやいた